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マッチレポート VOL.02

3節 VS 藤枝MYFC

JFL初の勝点1を得るも見せ場少なくスコアレスドロー

今季JFLに入会したチーム同士の対戦は、強風のなか、砂混じりのピッチのため両者ともにミスが多く、 大事な局面でも思い通りにいかない場面が頻出。 「一言で言えば、凡戦だった」と結城治男監督が語ったように、見せ場をつくることができず、 結局スコアレスドローで勝点1を分け合う結果となった。  

同じ昇格組でリーグ2戦を終えて勝点0の藤枝MYFCに対し、負けたくないという気持ちが強かった。 「前半は(パスを)つながずにロングボールが多くなった」と片山直哉が語るように、 自陣内でマイボールにした瞬間に、素早くシンプルに縦に展開した。 速攻がメインとなるも、前線でボールが収まらず、守備に回る時間が長いためフォローへの動き出しも少ない。 「セカンドボールが拾えず、前線と中盤が間延びしてボールを運べなかった」と安藤寛明は振り返るが、 試合を通じてHOYO大分は後手に回った印象だ。

後半は、「自分たちのペースで少しだがボールを回すことができた」(片山)。 狭い局面でもパスをつなぎ、リズムをつくった。 開始早々にはゴールキックから菅原太郎の競ったボールをつなぎ、クロスから福満隆貴が頭で合わせた。 ただ、このシュートが90分で唯一の決定機では得点は生まれるはずもない。 「ラストパスの精度を上げなければいけない。ボールを運ぶときにミスがあり自滅している。 シュートの前までの改善が必要」(結城監督)と、課題は明確だ。

一方、今季初めて無失点に抑えたことは、少なからず選手の自信となっただろうし、昨季の盤石な守備が戻ったように思える。 「今日は勝ちたい気持ちは強かった」という片山の言葉を表すように、HOYO大分の選手は1対1、球際で身体を張り、 藤枝MYFCの放った7本のシュートに対して、次々と防波堤となって立ちはだかった。

収穫も課題も出た試合。ここで得た勝点1をどう生かすかは、今後の戦いにかかってくるだろう。

コメント紹介

●結城治男監督
ホームとアウェイを1試合ずつ終えて勝点はなかったが、ようやく3試合目にして勝点が取れた。
今日の試合は対戦相手が同じ昇格組で勝点0ということもあり、負けたくないという思いが強く、 風の影響もあり前へ前はという意識が強く蹴ってしまった。
収穫としては、これまで試合に出ていなかった選手が経験を積めたことと、アウェイでの勝点1はポジティブに考えたい。 課題はシュートまでいけないところ。ラストパスの精度を上げなければいけない。
ボールを運ぶときにミスがあり自滅している。
シュートの前までの改善が必要。
今週の水曜日のトレーニングマッチではボールをつなぐことができたのだが…。
試合を意識した練習をする必要がある。
●片山直哉選手
勝ちたい気持ちは強かったが、なかなか点が取れなかった。
ただ、勝点1を取れたのは良い結果だと思う。
危ない場面もあったが、粘り強いディフェンスとセカンドボールに拾うことを意識していたので無失点に抑えることができた。
●安藤寛明選手
パスを回す位置が低く間延びしたし、前線にボールが収まらないのでゴールまでいく場面が少なかった。
修正すべき部分は多いが、勝点1は前向きに捉えたい。
試合をこなして選手同士の意思疎通を図り、チームとして戦えるようにならなければいけない。
個人としてはラインを下げずに守り、リスクはあるが攻撃に参加できればと思う。

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